温泉の効能

究極の温泉が体感できます。

明治のはじめに開湯し、古くから「やけど、切り傷、皮膚病に特効あり」と、中国地方では良く知られている温泉です。 ただし、療養専門の湯治場としての営みを固持し続けてきたため、「観光・行楽」目的の来湯は非常に稀でした。もちろん、宣伝や広告もまったく行わず、口づてだけでその効能が広まってきたのです。
 

戦後すぐには、広島で被爆された方の療養にも多く利用されたそうです。 現在でも、「ケガをした」「やけどした」「腰が痛い」「草にかぶれた」「虫に刺された」などと、何か体にトラブルがおきると入湯に来られたり、湯を持ち帰ってつけたりされる近在の人々が少なくありません。
 

「何かあったら千原の湯へ行け」という言葉はあながち大げさでもないようです。
 

昨今の秘湯ブームの中で、全国各地の温泉好きな方がここを訪れ、驚いたり、感動したり、高い評価をいただいております。本当にありがたいことです。しかしながら、千原温泉の本当の役割は「体の内外の様々なトラブル」を、ある方にとっては劇的に、またある方にとっては穏やかに、深く確実に癒していく「温泉力」にあると思います。 足元源泉湧出による新鮮さ・濃厚成分による高い効能・長く入れるぬるめの温度。療養には欠かせないこれら3つの要素が、千原温泉の魅力と言えるでしょう。

千原温泉の効能 


成分分析からの主な効能 
切り傷、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、病後の回復、高血圧症、動脈硬化症、神経痛、痔疾、慢性消化器病、虚弱児童、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、冷え症、疲労回復、健康増進

効能は常連客から聞くのが最もわかりやすい

上記の効能は行政機関の分析結果から出されたものです。含まれる成分との関係が効能の条件ですが、温泉にはそれ以上の様々な効果があるらしいのです。
 温泉の主も気づかなかったような効能・効果は、何よりもこの温泉で治癒・快癒されたお客さまの言葉にいちばんの説得力があります。
 来湯されたら、入湯している時や汲み場で常連と思われる方に聞いてみて下さい。それは親切にこの温泉の効き目・魅力を話してもらえるはずです。
 体の内外に深く静かに浸透していきながら、確実に癒していく「温泉力」。その力は、人智をもってしてもなお理解を超えた、数十億年の地球の恵みなのです。

女将からのお願い
(*先代女将の言葉)

初めてのお客様に対して、症状や来訪のきっかけなどお尋ねすることがあります。これは湯治療養のお客様が大多数のため、古くから続けてきた慣習です。それは温泉の入り方、持ち帰っての使い方などを、それぞれの状況にあわせてアドバイスする必要があると考えているからでもあります。ご来湯の際は、差し支えない範囲でご協力いただければ幸いに存じます。