温泉の紹介

大地から湧く湯治場

底板の間から湧き出る源泉に直接入ることのできる、全国的にも 珍しい温泉です。最近は「足元湧出源泉」という呼び方で高い評価を いただけるようになりました。黄褐色に濁った浴槽の中に入るのは、ちょっと勇気がいりますが、 入ってしばらくつかっていると、温泉の力のようなものを全身で 感じ取れると思います。
 

炭酸ガスの泡が足元からポコッポコッ。大きい泡、小さい泡、一つ ひとつの泡の音にも個性を感じるほど。足元から体をくすぐりながら 立ちのぼる泡に。目を閉じていると、なんだか不思議な気分に。
 ぬるめなのに、濃厚な成分とバブ効果のおかげで、体全体をふんわり 温めてくれます。10月から6月までは、源泉をそのまま薪で湧かした 五右衛門風呂の上がり湯でしっかりぬくもりましょう。

■療養湯治場としてのお願い

  • ぬるめの温泉で濃い成分のため、入湯時はトイレが近くなることが あります。入湯前にお手洗いをお済ませください。
  • 入湯時間は30分から1時間くらい。あとから入られるお客様のため にも、この時間を守っていただくと助かります。
  • 入湯の料金は1回分ですので、2回以上入られる方は「部屋休憩」を ご利用ください。
  • 「五右衛門風呂の上がり湯」は、あくまで上がる際に温まるための ものですので、上がり湯に入ったあとに源泉に入ることはお断りして います。また、この上がり湯は、昔から薪を焚いて沸かしています。かけ湯は なさらないでください。

いろいろとご不便をおかけすると思いますが、湯治場本来の姿で皆様のお役に立ちたいと考えております。

皆様のご協力に感謝いたします。

温泉紹介写真

地球の恵みをテイクアウト

湯治場のすぐ奥の川の畔には、岩をくりぬいたもう一つの泉源があり、 こんこんと湧き出した湯が、そのまま掛け流しになっています。 観音開きの扉からのぞくと、洞窟の中には湯の花がいっぱい浮かんで、 炭酸ガスとともに濃い温泉が岩盤の底から湧き出すのがわかります。成分は湯治用の源泉よりほんの少し少し薄めですが泉質は同じです。 その成分の濃さ故に、持ち帰っても効能が続くため、昔は洞窟の源泉を 柄杓ですくい、一升瓶に詰めて持ち帰るというやり方でした。 現在は、源泉の周囲を建物で囲い、樋を使って掛け流しにしています。

飲料水用のポリタンク、洗ったペットボトルをお持ちいただくか、 千原温泉でもお持ち帰り用の2㍑ペットボトルを用意しています。また、化粧水のような使い方も女性を中心に増えてきています。 スプレー容器に移し替え、顔や手などにスプレーしてみてください。春先の悩みの種である花粉症の緩和にも、効果があると言われる お客様もいらっしゃいます。

 

*やけどや切り傷、皮膚病の治療に使ったり、お風呂に加えたりと、 持ち帰る方それぞれに様々なご利用方法があるそうです。もし常連の 方がおられたら、使い方を聞いてみるのも良いでしょう。➡持ち帰ってからの使い方

 
 日帰り温泉のため、逗留してじっくり湯治に浸っていただけないのは 残念ですが、その替わり持ち帰り使えることで、お役に立っていること。 つくづくありがたいことだと感じています。

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